5.タッチジャッジについて
この項目は2007年度からタッチジャッジ講習会資料として使用している。
-
心構え
- 服装は原則としてレフリーと同じスタイル(チームと異なる色のジャージ等)とし、天候によりウインドブレーカー等の着用を認める。
- 必ずタッチフラッグを用意する。(タオル等は不可)
- 時計を所持し、試合前にレフリーの時計と合わせる。時間に関してレフリーの補佐をする。(レフリーが時間に関し確認できるのはタッチジャッジのみである)
- 立つ位置は自陣左側である。
- ハーフタイムの時はレフリーと行動を共にし、原則として自チームには同伴しない。ただし必要な場合はレフリーの許可を得て自チームに戻ることが出来る。
- 正確な判定をするには、ゲームの先を予想してタッチになるポイント近くに素早く移動することが大切である。そのために、試合前に十分アップして走れるようにしておき、試合中は常にゲームの進行を予想しておくこと。
- 自チームをひいきすることのないようフェアーなジャッジに心がける。
- 不適格な場合は交替、不行跡をおかした場合は退場させられるのでルールおよびタッチジャッジを良く理解して任にあたる。交替・退場させられた場合のその後の処置はP25チーム責任者へ6タッチジャッジが交替・退場させられた場合の処置を参照する事。
- タッチライン付近で観戦するものが試合の邪魔にならぬように排除し、タッチジャッジ、メディカルサポーターの走路を確保する。
- 競技規則の「タッチおよびラインアウト」の項を熟読し理解すること。
-
プレー中の義務
-
タッチに関する事項
- ボール又はボールを持ったプレーヤーがタッチとなったら直ちに「タッチ」と声を発し旗を上げる。(ポイントへ行ってからでは遅い)タッチに出たボールには触れない。
- 旗を上げポイントと共にボール投入権を反対側の手で示す。いずれの側にボールの投入権があるか判断出来ない場合には旗のみを上げレフリーの指示を待つ。
- ボールを持ったプレーヤーがタッチラインに触れた場合には「タッチ!」と言ってプレーヤーとレフリーに伝え、レフリーが気付かない場合にはポイントで旗を上げ続け、プレーがデッドとなった時点でレフリーに伝える。
- ゴールラインから5m以内ではラインアウトは形成されない。
- ボール又はボールを持ったプレーヤーがタッチインゴールライン、コーナーポスト(竿の部分のみ、旗は含まれない)、デッドボールラインに触れた時はデッドとなり、攻撃側の場合はドロップアウトとなる。
- 攻撃側がキックしたボールがタッチインゴールライン、デッドボールラインを超えた場合は、ドロップアウトもしくはキックのあった地点でのスクラムを選択することができる。
- ダイレクトタッチの場合は旗を両手で上げはっきりと合図すること。そして速やかにキック地点へ戻ること。(反対側のタッチジャッジはダイレクトタッチの場合、キック地点を補佐する)
- ラインアウトで反則があり、アドバンテージが適用されず元のラインアウトの地点に戻った場合ポイントをレフリーに明示する。
- ラインアウトにおいて反対側のタッチジャッジは、防御側のラインオブタッチから10mの位置に立ってバックスラインオフサイドを防止する。
-
ペナルティキック、フリーキックに関する事項
- PK、FKが与えられた場合には、速やかに10m後方の位置に走りポイントを示すと共に、オフサイドプレヤーに対してはステップバックするよう声をかける。合図は必ず声と手で行い、フラッグを用いてはならない。
- ポイントに近い側のタッチジャッジは、タッチキックの確認がしやすい位置に速やかに走ること。特に、10mバックできている場合には、本来の職務に戻ること。
- レフリーがペナルティーゴールを狙う合図をしたら、(iii)→(b)→(2)の確認ができるよう、速やかにゴールポスト下に移動すること。
-
ゴールキックに関する事項
- ボールがクロスバーを越えた時には旗を上げて合図する。不成功の場合は横に振る必要はない。
-
インゴールでの最初に立つ位置は次の通りである。ボールがキックされた後、各タッチジャッジは自分の目で確認するため動くこと。
- トライ後のゴールキックの場合には、一人はゴールポスト直下に立ちボールがバーを越えたのを確認する。他方はボールとポストを結んだ延長上に立ちボールがポスト間を通過したのを確認する。
- PK によるゴールキックの場合は、ボールが外れた際にプレーの展開の邪魔になるのを避けるため、二人とも左右ゴールポスト直下に接して立つ。
-
旗を上げ続ける時
- タッチになったボールが別のボールに変更された場合、あるいはデッドとなった後にボールを投げ入れるプレーヤー以外の者がボールに触れた場合はタッチジャッジは旗を上げ続けなければならない。(クイックスローイン不可)
- ボールが投げ入れるべきチームによって投げ入れられなかった場合、タッチジャッジは旗を上げ続けなければならない。
- クイックスローインに際して、タッチに出たボールが別のボールに変更された場合あるいはタッチに出てボールがデッドとなった後にボールを投げ入れるプレーヤー以外の者がボールに触れた場合、タッチジャッジは旗を上げ続けなければならない。
- ボールを持ったプレーヤーがタッチラインに触れた場合には「タッチ!」と言ってプレヤーとレフリーに伝え、レフリーが気付かない場合にはポイントで旗を上げ続け、プレーがデッドとなった時点でレフリーに伝える。